内容説明
「キタニシが吹くとイワシが岸近くに寄る」「ヤマゼは冷害をもたらす」など、日本人は昔から風を感じてその知恵を農業や漁業などの生活に役立ててきた。風の伝承が人びとの暮らしをどう支えてきたのかを、全国の事例を用いて詳細に分析。人びとが自然知をどのように獲得し、有効に利用してきたのかを考察し、人間と自然環境との関係を探り出す。
目次
風の伝承と民俗
第1部 風位伝承と民俗学(自然環境と人間との関係の研究;民俗学における風と環境の研究;風位伝承の分布)
第2部 各地の風の伝承(御前崎市浜岡地区の風と人びと;磐田市竜洋地区の風と人びと;伊豆半島の風と人びと;各地の風と人びと)
風位伝承から見える民俗
著者等紹介
中山正典[ナカヤママサノリ]
1957年静岡県磐田市生まれ。現在、静岡県教育委員会文化課専門監、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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