出版社内容情報
柳田国男をはじめ従来の民俗学は実態としての老人を見つめてこなかった。本書は、村に今も存在する宮座の分析とともに、主導してきた長老たちのおおやけと日常の姿から民俗の中に老人をとらえ、長寿の意味を論じる。また高齢化社会の現在、戦後の生活変化の中で都市近郊に生きた老人たちを通して、老いの豊かさを描き、新たな老人論を提示する。〈主な目次〉1=民俗学の老人論/2=宮座と長老(長老衆と村落運営―滋賀県水口町北内貴の事例より―/寄合と長老衆―滋賀県八日市市三津屋の事例より―/座衆と氏子―三重県名張市黒田の事例より―/長老の生活史)/3=老人と葬送(親の死と葬送―山梨県武川村柳沢の事例より―/葬儀とつきあい―福井県敦賀市白木の事例より―/60歳をめぐる民俗)/4=都市近郊農村の老人(親から学ぶ/土地を守る/言葉をもつ老人)/終章
内容説明
柳田国男をはじめ従来の民俗学は実態としての老人を見つめてこなかった。本書は、村に今も存在する宮座の分析とともに、主導してきた長老たちのおおやけと日常の姿から民俗の中に老人をとらえ、長寿の意味を論じる。また高齢化社会の現在、戦後の生活変化の中で都市近郊に生きた老人たちを通して、老いの豊かさを描き、新たな老人論を提示する。
目次
第1章 民俗学の老人論
第2章 宮座と長老(長老衆と村落運営―滋賀県水口町北内貴の事例より;寄合と長老衆―滋賀県八日市市三津屋の事例より;座衆と氏子―三重県名張市黒田の事例より;長老の生活史)
第3章 老人と葬送(親の死と葬送―山梨県武川村柳沢の事例より;葬儀とつきあい―福井県敦賀市白木の事例より;六十歳をめぐる民俗)
第4章 都市近郊農村の老人(親から学ぶ;土地を守る;言葉をもつ老人)
終章