内容説明
民俗調査なくして民俗学なし。民俗学の研究を志す人はまず民俗調査に習熟しなければならない。本書は民俗調査の入門書として広く知られたロングセラーの新版である。近年の民俗学の著しい進展とフィールドの急激な変化に対応すべく旧版を全面改稿し内容を充実した本書は、これから民俗調査を学ぼうとする人々の最良の『ハンドブック』である。
目次
1 総論―民俗調査とは何か
2 民俗調査の基礎作業
3 民俗調査の方法と基礎知識
4 民俗調査の補助技術
5 民俗調査質問文例集
6 民俗調査文献目録・解題
7 民俗調査参考資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
T2y@
38
昭和30年代以降生まれの調査者が増え、民俗調査のノウハウを体系化する必要から生まれた一冊。それは、高度経済成長期を迎え、良くも悪くも伝統が変容し始めた時代を記録するための調査手法。 具体的な質問の仕方など、実践的な内容は興味深い。しかし同時に、今となっては、これらのリサーチを行おうにも、地元の歴史と伝統を語れる「長老」がほとんど残っていない現実に気づかされる。そのノウハウが貴重であればあるほど、深い寂しさと喪失感を覚えた。2025/10/17
いりあ
6
大学の教科書として使用していました。民俗学のフィールドワークにおける定番の本です。基本的なことや一通りの調査方法が網羅されていて素晴らしいのですが、いかんせん古いです。2018/01/29
おしっこ我慢しちゃう人たち
0
調査方法を網羅。ビデオカメラの使い方の詳説があったりしてほほえましい2015/08/12




