内容説明
これまでの虚飾に包まれた武蔵の人物像を廃して、史実をもとに真実の武蔵の「人」と「生涯」を活写、合戦６回、真剣勝負６０数回の体験から編み出され、諸流の剣を薙ぎ倒した「二刀一流」の世界を追究する。さらに武蔵兵法の極意から発する処世哲学を時を超えた現代に投影させ、関係資料を盛り込みながら、読者に人の世の生き方をも示唆する。
目次
第１編 宮本武蔵（生い立ちについて；剣道諸流の発生；有馬喜兵衛との試合；関ケ原戦以後；武蔵流手裏剣の由来；吉岡一門との試合；第２期の旅；巌流島決闘；第３期の旅；小倉時代；肥後熊本時代；武蔵研究）
第２編 二刀一流（何故二刀流が生れたのか；基本練習；攻撃技の原理；防禦の技と原理；応用上達の道；二刀一流表の型５本；二刀一流裏の型６本；円明流から二刀一流への変化；他流との比較；行としての精神修行；型から竹刀剣道への歴史；武士道の精神；二刀一流の教法；兵法鍛錬；用兵作戦；二刀一流の極意；武蔵流手裏剣；手裏剣の説明；円明流および知新流打剣の型；半回転打法；兵法大観）
第３編 武蔵の兵法を現代に
