内容説明
建築史家である著者自らが、各地をめぐり集めた豊富な写真と資料を基に、ヨーロッパの古城のもつ魅力を十二分に紹介する。前編では城郭の発祥地古代エジプトをはじめ、オリエント諸国、ギリシア、ローマ帝国に至る発達の歴史をわかりやすく概説し、後編ではヨーロッパの中心、フランスの古城を取り上げる。〈世界の城郭〉シリーズの第二冊。
目次
前編 古代の城壁都市と城砦(古代エジプトの城砦と神殿城郭;オリエントにおける城壁都市の出現;小アジア半島の城壁都市;アッシリア時代の城壁都市と攻防戦;バビロンとペルセポリス;古代ギリシアの城郭と城壁都市;エトルリアとローマ帝国の城壁都市と城門および欧州版万里長城;ローマの城壁と城門;ディオクレチアヌスの城郭宮殿;トラヤヌスの凱旋柱に描かれたダキア地方の城砦その他)
後編 フランスの古城(時代概説と城郭の大観;ローヌ河下流域と地中海沿岸の古城;ロワール河流域からブルターニュ・ノルマンディ地方の古城;パリ周辺およびセーヌ河流域一帯の古城)