内容説明
インド、中国、日本を舞台に一千話以上を収載した日本最大の説話集である今昔物語集。人の世のあらゆる姿を描き、多くの作家を刺激した世界観を、歴史・文学・民俗・宗教・思想から多角的に探り、その魅力に迫る。
目次
今昔物語集とその時代(形成と未成―埋もれた巨編;今昔物語集の時代―摂関期から院政期へ;史料としての今昔物語集―描かれた歴史;享受の歴史―再発見のドラマ)
1 歴史叙述としての今昔物語集(仏教史のなかの今昔物語集;内乱と兵の今昔物語集;生活・民俗史のなかの今昔物語集)
2 今昔物語集の世界観(三国観;異文化交流;京と地域・辺境;諸道の達者―職能者の群像)
3 その後の今昔物語集(近世の今昔物語集発見―国学者と出版;今昔物語集と近代のメディア―メディアとしての芥川龍之介)
著者等紹介
小峯和明[コミネカズアキ]
1947年静岡県生れ。1977年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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