出版社内容情報
大和王権の力が各地におよんだ一方、地域の権力者も躍動した古墳・飛鳥時代。彼らの足跡をたどりつつ、国家が形づくられる過程や地理的な特徴を解説。古事記や風土記の伝承も取り上げ、古代の豊かな世界観にせまる。
内容説明
大和王権の力が各地におよんだ一方、地域の権力者も躍動した古墳・飛鳥時代。彼らの足跡をたどりつつ、国家が形づくられる過程や地理的な特徴を解説。古事記や風土記の伝承も取り上げ、古代の豊かな世界観にせまる。
目次
1 列島を駆ける古代人(『魏志』倭人伝を歩く―九州から畿内へ;ヤマト王権と古代祭祀―山辺の道を歩く;倭の五王の世界―百舌鳥・古市古墳群と大和王権 ほか)
2 政治の舞台、飛鳥・難波(葛城氏と渡来人;飛鳥の宮と蘇我氏;仏教伝来と飛鳥の寺院 ほか)
附編 伝承の世界を歩く(ヤマトタケル伝承の世界;『播磨国風土記』とアメノヒボコ;古代地方豪族の開発と村落―麻多智の谷を歩く ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫草
13
「遺跡を知るために必要な古代史の知識、地図・参考書を掲げた、古代史研究のための入門書」(「はしがき」より)先生方皆さん親切にも最寄り駅を書いてくださったり、一日で回れそうな範囲を意識して書いてくださったり、「行きたくなる」本です。参考文献だけでなく、その遺跡に関係する博物館などのQRコードも載っているので、行く時は持って行きたい。普通のガイドブックにも有名な遺跡なら載っているし地図もあるけど、その遺跡がどういうものなのかを、今の最新の研究に基づいて教えてくれる、すごく楽しくてぜいたくな本です。2025/02/18
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
1
通読したが、興味のある場所/薄い場所で中身が頭に入ってきたり来なかったり。全体としては親切なガイドだと思ったが、チョイチョイ、え、そう考えますか?という解釈が提示され、それがスパイスになっていると思った。2025/03/14
Go Extreme
1
ヤマト王権と古代祭祀: ヤマト王権と物部氏・大神氏の祭祀の関係 物部氏ー石上神宮を奉祭、祖先伝承や氏族の発展・衰退 大神氏ー大神神社祭祀と三輪山信仰の王権との関連 古代祭祀と神話の世界観: 熊野信仰ー死と再生がテーマ・阿弥陀如来や観音菩薩と結びつく 熊野古道ー世界遺産に登録。 記紀神話の他界観ー黄泉国や常世国との関連 地域支配と国造: 国造制度ー古墳時代の地方権力構造と国造の影響 武蔵国造の内紛ー地域の古墳群との関連性 飛島の宮と蘇我氏: 飛島宮の役割ー政治・文化の中心地 七世紀の祭祀・儀礼ー文化交流の場2025/02/05