出版社内容情報
御家騒動や飢饉など、度重なる困難に見舞われた仙台伊達家。一方、数々の試練は平和で近代的な社会システムの芽を育んだ。家臣や領民の「不服」の声を聴く統治、家を支えた脇役にも光を当て、仙台伊達家の近世を描く。
内容説明
御家騒動や飢饉など、度重なる困難に見舞われた仙台伊達家。一方、数々の試練は平和で近代的な社会システムの芽を育んだ。家臣や領民の「不服」の声を聴く統治、家を支えた脇役にも光を当て、仙台伊達家の近世を描く。
目次
プロローグ なぜ「家」の歴史が必要か
1 仙台藩以前の伊達家
2 伊達政宗、近世大名になる
3 二代忠宗―大改革の実行
4 伊達家の十七世紀後半と御家存続の危機
5 伊達家の十八世紀―御家安泰の時代
6 伊達家の十九世紀―幼年大名と新しい社会の芽生え
7 十三代慶邦―新時代の幕開けと仙台藩
著者等紹介
モリス,J.F.[モリス,J.F.] [Morris,John・Francis]
1952年、オーストラリアに生まれる。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒業。1988年、文学博士(東北大学)。現在、宮城学院女子大学名誉教授、東北大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てん06
16
仙台伊達家の始まりから明治維新まで。代々の藩主とそのときの藩の状況などを通史的に論じている。本来のテーマではないのだろうが、仙台藩になるまでの伊達家、それと奥羽越列藩同盟の位置づけに関する論述は私にとって新たな見方で、面白かった。また、途中にあるコラムが大変面白い。政宗毒殺未遂の定説への挑戦、伊達家の姫の手紙から見る大名家の家族模様、藩校についてなど。筆者はオーストラリア出身で、伊達家のお膝元・東北大学で博士号を取得した「伊達家」を研究する研究者。文章が平易で大変読みやすい。2025/09/24
伊達者
1
モリス教授の力作。地元民ながらさっぱり知らない伊達家について一通り記述してある。幕末の奥羽越列藩同盟については特に力が入っている。側室と側女の制度上の位置づけの違いなどは知らなかった。女性たちがある時期伊達家を支えていたというのは知らなかった。朝廷と伊達家の関係の深さというのも知らなかった。勉強になりました。さすがに仙台市の図書館は12冊も購入しているが貸し出し予約は1件のみと寂しい。2023/12/30
kenpei
0
第七章は誤植多し。2023/12/17
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