出版社内容情報
刊行のことば…菅野成寛/総説 平泉藤原氏と仏教…菅野成寛/『中尊寺供養願文』の歴史学―願文の政治史と偽文書説をめぐって…菅野成寛/中尊寺金銀字一切経と東アジアの王権…劉 海宇/平泉の寺院と法会…上島 享/コラム 中尊寺と毛越寺の法会…北嶺澄照/平泉の延年…沖本幸子/コラム 延年を舞う…藤里明久/コラム 中尊寺の祭礼…菅野澄円/奥州藤原氏の阿弥陀信仰と建築造形…冨島義幸/鎌倉時代の中尊寺…菅野文夫/「偽文書」からみた中尊寺経蔵別当職―天治三年経蔵別当職補任状案と毎日御仏供料…堀 裕/「骨寺村荘園絵図」の社会史…佐藤健治/コラム 「骨寺村荘園絵図」を歩く―農と仏神の織りなす風景…菅原光聴
内容説明
柳之御所の発掘調査と保存運動は、平泉諸寺院と仏教史究明への大きな契機となった。『中尊寺供養願文』や金銀字一切経などに着目し、平泉前史の国見山廃寺の性格から鎌倉期の中尊寺史まで、平泉仏教文化の実像に迫る。
目次
総説 平泉藤原氏と仏教
第1章 『中尊寺供養願文』の歴史学―願文の政治史と偽文書説をめぐって
第2章 中尊寺金銀字一切経と東アジアの王権
第3章 平泉の寺院と法会
第4章 平泉の延年
第5章 奥州藤原氏の阿弥陀信仰と建築造形
第6章 鎌倉時代の中尊寺
第7章 「偽文書」からみた中尊寺経蔵別当職―天治三年経蔵別当職補任状案と毎日御仏供料
第8章 「骨寺村荘園絵図」の社会史
著者等紹介
菅野成寛[カンノセイカン]
1952年、岩手県平泉町に生まれる。1975年、大正大学文学部卒業。その後、中尊寺仏教文化研究所主任を経て現在、平泉文化研究所所長、岩手大学平泉文化研究センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。