出版社内容情報
列島各地に網羅された水陸の道。要所に置かれた駅や津は、人びとや物資が行き交う交通の拠点であった。物資運搬や軍事に重要な役割を果たした馬や自然環境と生業を通して、多民族・多文化共生の豊かな古代社会を描く。
内容説明
列島各地に網羅された水陸の道。要所に置かれた駅や津は、人びとや物資が行き交う交通の拠点であった。物資運搬や軍事に重要な役割を果たした馬や自然環境と生業を通して、多民族・多文化共生の豊かな古代社会を描く。
目次
第1部 古代の交通・情報伝達(「風土記」の原風景―自然環境と人びとの調和;暦のしくみと日常生活―干支と吉凶;時を計り、記す―水時計と合図の鐘 ほか)
第2部 馬と渡来人(貴重な財産であった古代の馬―厳重な管理下の馬と運搬集団;馬の戸籍の発見―公私と軍事のための帳簿;馬の牧と渡来系氏族―馬飼いの技術と牧場の条件 ほか)
第3部 古代のなりわいと自然(稲の品種と農業技術―管理された稲作;雑穀と米―韓国から出土した木簡と穀物栽培;古代の塩の道―土器が語る生産と流通 ほか)
終章 地域の歴史を見つめ直す―甲斐国の歴史文化にみる自然と人間の調和
著者等紹介
平川南[ヒラカワミナミ]
1943年山梨県に生まれる。1965年山梨大学学芸学部卒業。1990年文学博士(東京大学)。国立歴史民俗博物館館長、山梨県立博物館館長を経て、人間文化研究機構機構長、国立歴史民俗博物館名誉教授、山梨県立博物館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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