出版社内容情報
15世紀、戦乱の沖縄島を統一し「琉球王国」を建国した尚(しょう)巴(は)志(し)と、王朝を継いで王国統治を確固たるものにした尚(しょう)円(えん)。度重なる抗争やアジア諸国との交流を描き、古琉球の史跡を訪ねながら、彼らの覇業と王国の盛衰に迫る。
天下人・尚巴志と尚円/? 尚氏の履歴書―琉球王国の盛衰(「戦国」と「交易」の時代到来/尚巴志の登場と第一尚氏王朝の成立/第一尚氏王朝の動揺/第二尚氏王朝の成立)/【コラム】古琉球の武器・武具/古琉球の文書と印章/? アジアのなかの琉球王国(華人ネットワークと中国・東南アジア貿易/倭人ネットワークと日本・朝鮮貿易/海域アジアの「倭寇的状況」と琉球)/【コラム】沖縄の主要港湾/王権の象徴・中国冠服/? 首里城と古琉球の史跡をあるく(佐敷グスク/島添大里グスク/浦添グスク・浦添ようどれ/今帰仁グスク/首里城(中山門・守礼門/瑞泉門/京の内/正殿・御庭/龍潭/円覚寺跡/玉陵)/園比屋武御嶽石門/円鑑池と弁財天堂/勝連グスク/座喜味グスク/中城グスク/内間御殿跡/御物グスク/末吉宮)/略年表
上里 隆史[ウエザト タカシ]
著・文・その他
内容説明
十五世紀、戦乱の沖縄島を統一し「琉球王国」を建国した尚巴志と、王朝を継いで王国統治を確固たるものにした尚円。度重なる抗争やアジア諸国との交流を描き、古琉球の史跡を訪ねながら、彼らの覇業と王国の盛衰に迫る。
目次
天下人・尚巴志と尚円(二つの島;真物・尚巴志 ほか)
1 尚氏の履歴書―琉球王国の盛衰(「戦国」と「交易」の時代到来;尚巴志の登場と第一尚氏王朝の成立 ほか)
2 アジアのなかの琉球王国(華人ネットワークと中国・東南アジア貿易;倭人ネットワークと日本・朝鮮貿易 ほか)
3 首里城と古琉球の史跡をあるく(佐敷グスク;島添大里グスク ほか)
著者等紹介
上里隆史[ウエザトタカシ]
1976年長野県生まれ、沖縄で育つ。琉球大学卒業後、早稲田大学大学院修士課程修了。現在、早稲田大学琉球・沖縄研究所招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナディ
22
沖縄の歴史はやや、ややこしい。尚氏の系譜など、残念ながら混乱してしまう。この本はわかりやすいとは思うのだが、やはりややこしい。古文書も多く出ていて面白い。史跡をまとめた章は、面白く読めた。2016/03/08
二人娘の父
5
ややこしい話だが、琉球王国を成立させるうえで登場する尚氏には二つの流れがある。いわゆる第一尚氏と第二尚氏。この違いをしっかり理解するのが、意外に大変。読み慣れていないというのが大きいと思うのだが、その辺りを丁寧に解説した良書である。ここの理解をしっかりしておくと、琉球の近現代史への解像度が一気に上がり、延いては沖縄現代史への理解深化にもつながる。何度でも読み返すために手元においておきたい著作。2023/07/04
SETSUGE
3
琉球史が知りたくて図書館で見つけた本。 最初の方で概略がわかり、かつ尚氏の具体的なイメージがわいてくる。 最後のグスク解説は、コロナ禍が落ち着いたら沖縄に行ってみようと思わせてくれる。2021/09/17
天茶
1
★★★★ 特に首里城火災合わせではないのですが、前々から読みかけだったのを読了。島津侵攻までですが、実にわかりやすい。著者は琉球史専門の上里先生。やはり人をあるくシリーズは写真も豊富でレイアウトもきれいで内容もまとまっていて初学者にはベストな一冊ですね。2019/11/30
ふら〜
0
扱っている時代は短いながらも、簡単にまとまっているので中高生向きだろうか2016/08/21
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