内容説明
誠実に無私の精神で説得にあたり、人と人を結びつけた“超強力接着剤”坂本龍馬。土佐浪士ながら「日本の洗濯」を志し、維新の夜明けを導いた。理想を追った三三年の生涯を描き、龍馬ゆかりの京都の史跡に素顔を探る。
目次
奇跡の人の風貌―各界要人との出会いと成長
1 坂本龍馬の履歴書(脱藩;日本をたて直すために;幕長戦争;海援隊隊長;新政府の創設をめざして;大政奉還)
2 政治の都・幕末の京都(上洛する武家;政治の都へ;文久三年の政変;禁門の変;傾いてゆく幕府と朝廷;新国家をめざして)
3 龍馬が翔けた京都をあるく
著者等紹介
佐々木克[ササキスグル]
1940年秋田県に生まれる。1970年立教大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学教授、奈良大学教授を経て、京都大学名誉教授。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺
63
今度この著者の『坂本龍馬とその時代』が復刊されるというので、昨今進んだ龍馬の新研究が生かされた復刊なら是非読みたいと思っていたが、佐々木克さんは2016年にお亡くなりになっていた。知らなかったくせにこんな事を言うのは白々しかろうが、残念である。幕末好きな人の中には本書を話題にする人もおり、遅ればせながら読んでみると、何で早く読まなかったのだろうと悔やまれた。第1章が「坂本龍馬の履歴書」になっているのだが、これが良い。佐々木克でなければ気付かなかったであろう、龍馬と彼の周囲の有名無名の人達の優しさの指摘✨。2022/01/05
tuppo
0
京都をあまり歩いてないしなんなら坂本龍馬よりも徳川慶喜と朝廷主人公説もあるけどそれはそれで。大政奉還前後五箇条の御誓文あたりの生々しい描写がたのしいです2022/05/29