出版社内容情報
領主連合軍と激突した北条氏の関東覇権が成就するかに見えたが、時代は天下統一へ。合戦の詳細、秀吉らの行動から時代を読み解く。天正12(1584)年、北関東の領主連合軍と北条氏が下野国南部沼尻で激突。北条氏の関東覇権が成就するかに見えたが、時代は戦乱でなく天下統一に遷っていた。合戦の詳細と、秀吉・家康の行動から時代を読み解く。
まえがき/織田信長と北条氏政・氏直 天正十年まで(織田信長と東国/北条氏政の領国拡大/滝川一益の関東入り)/合戦の序曲 天正十年後半?十一年(北条氏直対徳川家康/北条・徳川同盟/北関東への侵攻)/沼尻の合戦 天正十二年(北条の脅威/合戦の勃発/沼尻の合戦の様相)/小牧・長久手の戦いとの連動(秀吉陣営と家康陣営/沼尻の合戦の余波/和平と戦後処理)/合戦の中に生きる人びと(境目の領主/戦場の武士/戦場となった村落・寺社)/沼尻の合戦後の東国(佐竹義重・宇都宮国綱の焦り/北条のさらなる北進/羽柴秀吉の思惑)/秀吉による東国の戦後処理(佐野領の北条領国化/徳川家康の立場/豊臣秀吉の東国政策/北条の対豊 臣和平交渉)/「豊臣の天下」と「北条の夢」 天正十七年(足利事件と「惣無事令」/「御赦免」の影響/豊臣秀吉の沼田裁定)/関係略年表/補論
齋藤 慎一[サイトウ シンイチ]
著・文・その他
内容説明
天正十二(一五八四)年、北関東の領主連合軍と北条氏が下野国南部沼尻で激突。北条氏の関東覇権が成就するかに見えたが、時代は戦乱でなく天下統一に遷っていた。合戦の詳細と、秀吉・家康の行動から時代を読み解く。
目次
第1章 織田信長と北条氏政・氏直―天正十年まで
第2章 合戦の序曲―天正十年後半~十一年
第3章 沼尻の合戦―天正十二年
第4章 小牧・長久手の戦いとの連動
第5章 合戦の中に生きる人びと
第6章 沼尻の合戦後の東国
第7章 秀吉による東国の戦後処理
第8章 「豊臣の天下」と「北条の夢」―天正十七年
著者等紹介
齋藤慎一[サイトウシンイチ]
1961年東京都に生まれる。1987年明治大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程退学。現在、公益財団法人東京都歴史文化財団江戸東京博物館学芸員博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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