出版社内容情報
陸軍と中枢の参謀本部は政略・戦略を欠いた。また独断で戦争に突き進み責任所在が曖昧で引き返せなかった。軍部の構造の欠陥に迫る。日本陸軍とその中枢であった参謀本部はドイツを手本に作られたが、政略・戦略を欠いていた。また政府の指図を嫌い、独断専行で戦争に突き進み、責任の所在が曖昧なために引き返せなかった。軍部の構造の欠陥に迫る。
メッケルの遺産(桶狭間の戦い/織田信長の決心/戦争の原則/ドイツ・モデル/モルトケの選択/モルトケとゴルツ/ゴルツとメッケル/「メッケルの遺産」/戦争論・戦略論の欠如/組織の組織的運用)/参謀本部の起源(閣議と軍服/文官の軍隊指揮権/参謀局/西南戦争と参謀局/西南戦争の戦略/山県の情報将校/情報将校乃木希典/参謀本部の設置/憲法に先制/天皇のスタッフ/参謀本部の機構/関心はロシアに)以下細目略/外征軍の頭脳/日清戦争前夜/日露開戦と参謀本部/日露戦争中の幕僚の機能/幕僚機構の官僚機構化/目標喪失の時代/目的・目標がない戦争/二正面の重圧/参謀本部の崩壊/『日本の参謀本部』を読む…纐纈 厚
大江 志乃夫[オオエ シノブ]
著・文・その他
内容説明
日本陸軍とその中枢であった参謀本部はドイツを手本に作られたが、政略・戦略を欠いていた。また政府の指図を嫌い、独断専行で戦争に突き進み、責任の所在が曖昧なために引き返せなかった。軍部の構造の欠陥に迫る。
目次
1 メッケルの遺産
2 参謀本部の起源
3 外征軍の頭脳
4 日清戦争前後
5 日露開戦と参謀本部
6 日露戦争中の幕僚の機能
7 幕僚機構の官僚機構化
8 目標喪失の時代
9 目的・目標がない戦争
10 二正面の重圧
11 参謀本部の崩壊
著者等紹介
大江志乃夫[オオエシノブ]
1928年大分市に生まれる。1953年名古屋大学経済学部卒業。東京教育大学教授、茨城大学教授を歴任。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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