出版社内容情報
古代の人々の精神や思考を伝え、日本文化を知るためには不可欠の古典である『古事記』。神話に始まり天皇に至る物語を、日本古代史の第一人者がわかりやすい現代文で読み下し、ちりばめられた歌謡の言葉の魅力にも迫る。
内容説明
古代の人々の精神や思考を伝え、日本文化を知るためには不可欠の古典である『古事記』。神話に始まり天皇に至る物語を、日本古代史の第一人者がわかりやすい現代文で読み下し、ちりばめられた歌謡の言葉の魅力にも迫る。
目次
上巻(天地のはじめと地底の国―イザナキ、イザナミの物語;天の岩屋―ウズメノ命のてがら;八俣の大蛇―スサノオノ命の冒険 ほか)
中巻(戦うイワレビコノ命―苦難の大和平定;高佐士野の妻どい―イスケヨリ姫の苦心;はじめて国を治めた天皇―三輪の大神とタケハニヤスヒコ ほか)
下巻(イワノ姫の愛と怒り―仁徳天皇と后たち;皇子たちの争い―不意打ちとだまし打ち;流された皇子―兄と妹の愛情 ほか)
補論 『古事記』序文の一考察―「飛鳥清原大宮御大八州天皇」について
著者等紹介
直木孝次郎[ナオキコウジロウ]
1919年神戸市に生まれる。1943年京都帝国大学文学部史学科卒業。大阪市立大学教授、岡山大学教授、相愛大学教授、甲子園短期大学教授を歴任。現在、大阪市立大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りー
19
古事記の口語訳。神代から雄略天皇まで知っておきたい物語があらかた入っている。歌謡も原文・口語訳両方入っているので、雰囲気がつかみやすく、何よりとっても読みやすい。初めて読む人に向いているのではないかと思います。昔は分からなかった、仁徳天皇、允恭天皇あたりの皇位争いや豪族との関係が分かるようになってきているのが自分なりの成長かも。サホヒメ・サホヒコのところは「氷室さーーーん(ToT)」と思って読みました。稲城に火をかけるクライマックスまで読みたかった…。2020/12/29
かおりん
8
書名だけで予約してた図書館本。因幡の白兎やヤマタノオロチの話など、お馴染みの神話を含めた古代の英雄たちの物語。これらは古事記だったのね。天地のはじめや人類の最初がわかる上巻がおもしろい。古事記の編纂を始めた天武天皇がいなかったら現代につたわってなかったかも。神様も嫉妬心や荒々しい性格をもつ。争いや愛憎を経て現代があるのかもしれないと思った。神様や命の名前がややこしく長い。誰が命名したんだろう。2016/07/12
ミプリン
4
さらりと古事記を読めたが、古代の名前の漢字の読みにくいことといったら、、、なかなか読み進めない(笑)かえってじっくりと古事記に向かいたいと思わせられた。2016/08/03
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