内容説明
戦国期から近世初期に成立し、本来は領主や武家のための城下町が、町人や借家人たちが居住する町へと変化していった実態を、最新の研究成果をふまえ描き出す。取り上げた城下町の地域別分布を地名索引として付載する。
目次
第1 近世城下町の成立
第2 武家屋敷と町人地
第3 城下町の負担と仕組み
第4 城下町の構成と町の組織や施設
第5 城下町の展開と変化
第6 城下町での生活と町域の拡大
第7 幕末・維新期の城下町
著者等紹介
松本四郎[マツモトシロウ]
1932年横浜市に生まれる。1958年東京都立大学大学院修士課程修了。財団法人三井文庫専任研究員を経て都留文科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメヲトコ
2
城下町論というより城下町の町方論というべき内容で、武家地の取り上げ方はあっさりで、寺社にはほとんど言及がないのが残念ですが、多数の事例と先行研究によく目配りしつつ分かりやすくまとめられた良書だと思います。それにしても御年80歳にしてこのクオリティの書き下ろし、研究者かくありたし。2013/12/02
Ryuji Saito
1
タイトルから想像していたのとは違い、近世の城下町の土地利用や役負担に関する研究書。p.200~203の「御救いから相対救いへ」は、現在の福祉につながる仕組みと理解した。2013/03/04
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