内容説明
ペリーの来航により、開国を迫られた幕末日本。緊迫した東アジア情勢の中で、一旦は鎖国に迷い込みながら、それからの脱却を果たした徳川公儀の政権運営を詳述する。外交政策の新しい解釈を試みた日本開国史の決定版。
目次
第1 近世後期の対外政策
第2 知識人の対外認識
第3 天保改革・アヘン戦争・情報収集
第4 袋小路へ―「鎖国」巻込み・国内協調・対外論
第5 西洋諸国のアジア・太平洋政策
第6 ペリーの到来―危機接近の知覚と最初の接触
第7 ペリー再来対策と回答延引策―ロシア
第8 限定的開国の受容と条約の多義性―アメリカ
第9 開港条約と国境問題―イギリスとロシア
第10 袋小路からの脱出―積極的開国策への転換
著者等紹介
三谷博[ミタニヒロシ]
1950年生まれ。1975年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程修了、文学博士。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授
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