内容説明
鎖国下きわめて限られた西欧の学術・文化の伝来を、人々はいかに受けとめ発展させたか。「蘭学」の発達を中心に据えて異文化との接触と対応のあり方、日本の近代化との関連を当時の政治・社会情勢等を踏まえて簡潔に説く。
目次
第1 紅毛学術の伝来と受容―長崎を中心として
第2 草創期の蘭学
第3 『解体新書』成る―本格的蘭学の出発
第4 蘭学の発達と普及
第5 転換期の蘭学
第6 出島のオランダ人―文化文政期を中心に
第7 幕末の蘭学(一)幕府の場合
第8 幕末の蘭学(二)地域の蘭学
第9 蘭学から洋学へ
第10 要約―思想的影響を含めて