内容説明
平安中~後期にかけて、東国や京に現れた兵の家が、諸国に進出して地方支配の中心になるとともに、中央において政治的地位を向上させて武士政権が成立する過程を、職能・在地領主の両面から解明する。
目次
第1 武人の出現
第2 将門と純友の反乱
第3 摂関時代の「兵の家」
第4 武家棟梁論
第5 京武者―院政期の軍事貴族
第6 国々の武者
第7 保元・平治の乱
第8 武士政権への道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
珈琲好き
3
頼朝出現前は、地方武士を動かす公的なルートは国衙を通すしかなかったようだし、荘園や武士の成立について知れば知るほど、律令国家体制というのはとてもしぶといものだったんだなという印象をもった。この本ではあまり書かれなかったが、ヤクザ集団だらけの坂東武者達をまとめたことと、今まで存在しなかった律令国家に対抗しうる政治体制を作った源頼朝って、とんでもない政治家だなあ。2018/06/04
Mr.deep
1
元木先生の本を読むといつも大学時代の講義を思い出して背筋が伸びる2020/11/15
陽香
1
h608202013/12/20