内容説明
江戸時代中期、厳しい修行の一方で禅の民衆化に努め、臨済禅中興の祖といわれる白隠慧鶴。その生涯と研鑽の過程を辿り、形成された思想を解明。また、独創的な絵画や墨跡の描かれた意図を読み説き、その魅力に迫る。
目次
白隠が白隠になるまで
白隠の禅(禅の真実性の追求;孤危嶮峻と世俗性;禅と学問との間;禅と念仏;坐禅和讃のこと)
白隠の芸術(禅を画く;達磨図;臨済・大燈の画像;自画像;戯画の中の禅;逸格の書;再説・白隠の書画)
最晩年の白隠
著者等紹介
古田紹欽[フルタショウキン]
1911年岐阜県山県郡伊自良村に生まれる。1936年東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。北海道大学教授、日本大学教授、日本宗教学会・日本仏教学会・日本印度学仏教学会各理事を歴任。1966年財団法人松ヶ岡文庫長。2001年示寂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
73
白隠の思想から、その芸術の真髄を描き出す一冊であるが、禅宗一般に対して知識が無いので、消化不良に終わった。しかし念仏禅ってどっちから見たって食い合わせ悪そうな教えだと思う他無い。2025/01/07
非実在の構想
3
上求菩提下化衆生の具体的実践、禅・念仏等の行に対する見解など学ぶべきところが多く、指針になる2019/01/27
MF
1
言われて白隠の画を書を見ると、これが禅なのかと、わずかだが感じた気がする2024/04/09
yukioninaite
1
坐禅和讃のところのみ読みました。座禅を一般化して生き残らせた人なのですね。2015/02/27
-
- 和書
- タイプわけによる数学1