内容説明
蝦夷の文化や社会はどのようなものだったのか。蝦夷とアイヌの関係はどうなのか。東北・北海道考古学研究の成果、文献史料、アイヌ資料、アイヌ語地名などを駆使して古代蝦夷の実像に迫り、北日本古代史論を提示する。
目次
1 毛人(エミシ)・蝦夷(エミシ)・蝦夷(エゾ)(毛人・蝦夷;「エミシ」の古い用例、「神武紀」の歌謡 ほか)
2 北日本古代文化の形成(日本列島の自然環境;考古学と土器;縄文文化・続縄文文化;弥生文化;東北地方の古墳文化)
3 律令国家と蝦夷(国造制から国郡制へ;蝦夷世界へのまなざし;蝦夷支配の新体制;全面対決の時代;王朝国家と攘夷;古代蝦夷の終焉)
4 古代蝦夷の文化と社会(北日本の古代文化;アイヌ社会とその文化;部族制社会;古代蝦夷の社会構造)
5 蝦夷アイヌ説と蝦夷辺民説(石器時代人アイヌ説と蝦夷アイヌ説;蝦夷辺民説;戦後の人類学研究;蝦夷アイヌ説を見なおす;古代の蝦夷)
著者等紹介
工藤雅樹[クドウマサキ]
1937年岩手県に生まれる。1966年東北大学大学院博士課程満期退学。宮城学院女子大学教授、福島大学教授、東北歴史博物館館長などを歴任、博士(文学)。2010年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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