内容説明
ジョット、マザッチョ、カラヴァッジョの生涯と作品、中世市民の都市シエナ、反宗教改革の聖人とバロック美術、バロックの祝祭都市ローマ…ルネサンスからバロックまで、イタリア美術の魅力をわかりやすく描く。
目次
フィレンツェ・ルネサンス美術の魅力
ありがとう、ジョット
聖母の都市シエナ―中世イタリアの都市国家と美術
マザッチョ―ルネサンス絵画の革新とその社会的背景
ルネサンス美術を理解するために
反宗教改革の聖人とバロック美術
カラヴァッジョの『聖マタイのお召し』―ある天才のデヴュー
ローマ・バロッカ―虚構と祝祭の都市を彩った美術家たち
著者等紹介
石鍋真澄[イシナベマスミ]
1949年埼玉県に生まれる。1975年東北大学大学院文学研究科修士課程修了、フィレンツェ大学留学(~79年)。1982~83・88~89年ローマにて研究。現在、成城大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaoru
9
イタリア美術に関する講演を集めた著書。ルネサンス、ジョット、マザッチョ、カラヴァッジョなどの作品が語られる。ルネサンス美術の理解の仕方、対抗宗教改革を背景に生まれたバロックとその中核となる芸術家たちなど時代とのかかわりが丁寧に記され、この分野にあまり詳しくない読者にも実に親切な内容だ。カラヴァッジョの諸作品の詳しい解説や対抗宗教改革の聖人たちの記述が嬉しく、バロックではベルニーニやボッロミーニのみならずベラスケスやルーベンスなどイタリア以外の芸術家も網羅。岡田温司氏の解説は著者への何よりのオマージュ。2018/04/08
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