内容説明
『古事記』はひとつの完結した作品として把握されねばならない。「高天原」「葦原中国」「黄泉国」「根之堅州国」の位置付けに新たな見解を示し、『古事記』が上中下巻を通して構築する独自の世界観・主張を解明する。
目次
第1章 「天下」―世界観という視点から
第2章 ムスヒのコスモロジー―『古事記』の世界像
第3章 「葦原中国」―神話的世界の機軸
第4章 「高天原」―「葦原中国」の存立
第5章 「黄泉国」―人間の死をもたらすもの
第6章 「根之堅州国」―「葦原中国」の完成
第7章 “ワタツミノ神の国”―アマツヒコの定位
第8章 「葦原中国」と「天下」―中心世界と世界観
第9章 「天下」の歴史―中・下巻をめぐって
著者等紹介
神野志隆光[コウノシタカミツ]
1946年和歌山県に生まれる。1970年東京大学国語国文学科卒業。現在、東京大学教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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