内容説明
桜島の浮かぶ鹿児島湾から、点々と連なる「海上の道」薩南諸島へ。古来、多くの人びとが、黒潮に乗りさまざまな文物を伝えてきた。遣唐使船・日明貿易船の漂着、鉄砲の伝来、島々の神々や祭りに日本古層文化を発見する。
目次
1 薩南の島々を巡って(地理と風土;海上の道)
2 南海に生きる(原始・古代の薩南諸島;中国・東南アジアとの交流;ヤマトと琉球の狭間で;中央政治と地域社会;新たな地域史の創造をめざして)
3 薩南諸島の文化(地域的個性との交流―旅人と外来者の眼;薩南諸島と本州との結びつき;神々と祭り;多彩な民俗文化;島々の地域史と日本史)
著者等紹介
松下志朗[マツシタシロウ]
1933年鹿児島県に生れる。1967年九州大学大学院文学研究科中退。現在、福岡大学商学部教授
下野敏見[シモノトシミ]
1929年鹿児島県に生れる。1954年鹿児島大学卒業。現在、鹿児島県文化財保護審議会委員
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