出版社内容情報
江戸時代、多くの参宮客で賑わった伊勢。神宮領ではケガレを避け、清浄さが求められたが、その実態はいかなるものだったのか。ケガレを避ける方策、神主の人事と勤務実態、街道沿いでの商売、恋物語と女性たちの人生…。厳粛性の裏に世俗性・卑俗性を持ち合わせた参宮文化と、伊勢に生きた人びとを活写。伊勢参りの舞台の、個性豊かな社会を描く。
内容説明
多くの参宮客で賑わう伊勢。神聖たる地の実態はいかなるものだったのか。ケガレを避ける方策、神主の勤務実態、街道での商売、女性たちの人生…。参宮文化に潜む卑俗さと人びとの営みを通して描く、個性豊かな社会。
目次
伊勢の実像に迫る視角―プロローグ
参宮客と「ケガレ」の回避(参宮客を迎える芸能民;被差別民の参宮;仏教と参宮)
神宮領の「清浄さ」のしくみ(「死穢」の判定;「なかったこと」にされる死―速懸;動物のケガレの除去―犬狩)
御師の実態と参宮文化(御師と伊勢神宮;伊勢での案内と接待;不埒な参宮客と神主;神主の人事制度;神主の勤務実態と外部評価)
参宮街道沿いの人びと(御師と上方旅籠屋の客引き;街道の諸稼ぎ;参宮街道恋物語;愛と憎しみの人間模様)
伊勢が迎えた近代(「異国」の接近とケガレ意識;異国認識の諸相と維新期の転換)
伊勢の近代化の光と影―エピローグ
著者等紹介
塚本明[ツカモトアキラ]
1960年、愛知県に生まれる。現在、三重大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Toska
アメヲトコ
tokumei17794691
柘植 公人