出版社内容情報
最先端科学が弥生時代のはじまりの状況を解明しつつある。弥生人の祖先は、いつ、どんなDNAをもつ人が日本列島に到達し、縄文人の子孫と関係を結んで生活していたか。炭素や酸素の同位体を用いた年代測定や核ゲノム解析、レプリカ法などの最新科学と考古学の学際研究により実像に迫る。永年の研究成果を集成し、新知見による時代像を提案する。
内容説明
最先端科学が弥生時代のはじまりの状況を解明しつつある。炭素や酸素の同位体を用いた年代測定や核ゲノム解析、レプリカ法などの最新科学と考古学の学際研究により実像に迫り、新知見による弥生時代像を提案する。
目次
最新科学が解き明かす弥生時代史―プロローグ
弥生時代の暦―AMS 炭素一四年代と酸素同位体比年輪年代(前一〇世紀説の登場―弥生長期編年の登場;前一〇世紀説と前九~前八世紀説の違い ほか)
水田稲作開始期の気候(弥生時代研究と気候変動研究のあゆみ;海水準変動の背景に寒冷化を想定 ほか)
弥生時代の人びと(形質人類学から分子人類学へ;DNA分析 ほか)
水田稲作のはじまり―青銅器文化複合の生産基盤として(前一〇世紀後半以降は弥生時代;レプリカ法―水田稲作以前の穀物を求めて ほか)
弥生時代前半期の文化―初期青銅器文化の提唱(弥生式文化は新石器文化か金属器文化か;新石器時代と初期鉄器時代の間 ほか)
農耕文化か青銅器文化か―エピローグ
著者等紹介
藤尾慎一郎[フジオシンイチロウ]
1959年、福岡県に生まれる。現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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