出版社内容情報
ひたすら念仏を唱えることで、誰もが往生できると説いた法然。貴族的な平安浄土教と訣別し、信望と誹謗を受けながら庶民救済への道を開き、鎌倉時代の仏教に大きな影響を与えた。近年発見された法語集「浄土宗見聞」や著作『選択(せんちゃく)本願念仏集』などから生涯を辿り、その思想と教えの特徴を読み解く。仏教史上画期となった浄土宗開祖の等身大の姿に迫る。
内容説明
ひたすら念仏を唱えれば往生できると、庶民救済の道を開いた法然。近年発見された伝記史料や著作『選択本願念仏集』から生涯を辿り、思想と教えの特徴を読み解く。鎌倉時代の仏教に多大な影響を与えた等身大の姿に迫る。
目次
鎌倉浄土教の先駆者―プロローグ
「浄土宗見聞」より見た法然(大徳寺本『拾遺漢語灯録』の発見;法然の出家と遁世;大原での機根論談義;浄土宗を立つる意趣;東大寺講説)
建久九年の出来事(三昧発得と『選択集』の撰述;選択の一義;病中の別時念仏;一向専修の宣揚)
「浄土宗」の形成(「入室の弟子」「同法」、そして「念仏の上人」;有力弟子・御家人の入門;『選択集』と御影の授与)
元久の法難(専修念仏者への非難;「興福寺奏状」の構文と第一の「失」;興福寺の重訴と朝廷の対応)
建永の法難(後鳥羽院の私刑説;法然の臨終)
信・謗ともに常の人に超えたり―エピローグ
著者等紹介
中井真孝[ナカイシンコウ]
1943年滋賀県に生まれる。1973年大阪大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、佛教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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