出版社内容情報
『新論』を求め続けた松陰の知的遍路や、各地の志士との書籍貸借が育んだ同志的ネットワークの展開に迫り、書物を通して幕末を描く。幕末、古今東西の書物を読破し日本や世界の情報を収集した?読書魔?吉田松陰。彼にとって書物とは何だったのか。水戸学の代表作『新論』を求め続けた松陰の知的遍路や、獄中に記した『野山獄読書記』から松陰の思想形成の変化を追う。各地の志士たちとの書籍貸借が育んだ同志的ネットワークの展開にも迫り、書物を通して新たな幕末の姿を描く。
読書魔の志士―プロローグ/志士たちのバイブル(国体論の誕生/開かれた秘密の書/松陰の本棚に入るまで)/読書の人(獄中の読書録/水戸学から国学へ/尊王論の変容/読書録終焉の謎)/書籍貸借が育む同志的連帯(国学書との出会い―松陰と岸御園/関門海峡を越えて―西田直養とのコネクション/書斎の人から実践の人へ―小国剛蔵との親交)/行動時代のはじまり―エピローグ/吉田松陰略年譜/在世年表
桐原 健真[キリハラ ケンシン]
1975年、茨城県に生まれる。2004年、東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了、博士(文学)。東北大学文学部助教等を経て、現在、金城学院大学文学部教授 ※2016年10月現在【主要編著書】『吉田松陰の思想と行動―幕末日本における自意識の転回―』(東北大学出版会、2009年)、『吉田松陰―「日本」を発見した思想家―』(ちくま新書、2014年)
内容説明
古今東西の書物から情報収集した吉田松陰。『新論』を求め続けた彼の知的遍路や、獄中に記した『野山獄読書記』から松陰の思想形成の変化を追う。各地の志士との書籍貸借が育んだ同志的ネットワークの展開にも迫る。
目次
読書魔の志士―プロローグ
志士たちのバイブル(国体論の誕生;開かれた秘密の書;松陰の本棚に入るまで)
読書の人(獄中の読書録;水戸学から国学へ;尊王論の変容;読書録終焉の謎)
書籍貸借と同志的連帯(国学書との出会い―松陰と岸御園;関門海峡を越えて―西田直養とのコネクション;書斎の人から実践の人へ―小国剛蔵その親交)
行動時代のはじまり―エピローグ
著者等紹介
桐原健真[キリハラケンシン]
1975年、茨城県に生まれる。2004年、東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了、博士(文学)。東北大学文学部助教等を経て、金城学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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