歴史文化ライブラリー<br> 幽霊 近世都市が生み出した化物

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

歴史文化ライブラリー
幽霊 近世都市が生み出した化物

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年05月14日 01時26分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642058339
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0320

出版社内容情報

幽霊はいかにして生まれ、なぜ目に見えるのか。文学、民俗学的資料から、「都市」の生活文化が幽霊の?怖さ?を生んだことを考える。美女で髪を伸ばし足元は霞んで見えない―。この幽霊のイメージは、いつ、どのように生まれたのだろうか。なぜ幽霊は目に見えるのだろうか。文学・芸能、民俗学的資料に描き込まれた幽霊が誘うままに近世社会を旅し、貨幣経済、家システム、武士と庶民など、三都や城下町という「都市」の生活文化こそが幽霊の?怖さ?を生み出したことを考える。



私たちの心が幽霊を生み出す―プロローグ/幽霊の正体(幽霊とは何か/可視化の系譜と構造)/怖い幽霊の誕生(変身する幽霊/怨念表象の系譜/一八世紀における怨念表象の転換)/幽霊が語る近世都市社会(庶民による抵抗―武士の世界と幽霊/貨幣が紡ぎ出す恨み―商人の世界と幽霊/女たちの復讐―「妬婦譚」再考)/幽霊に託した現代日本人の「思い」―エピローグ

?岡 弘幸[タカオカ ヒロユキ]

内容説明

幽霊はいつ、いかにして生まれ、なぜ目に見えるのか。文学・芸能、民俗学的資料に描き込まれた幽霊が誘うままに近世社会を旅し、三都や城下町という「都市」の生活文化こそが幽霊の“怖さ”を生み出したことを考える。

目次

私たちの心が幽霊を生み出す―プロローグ
幽霊の正体(幽霊とは何か;可視化の系譜と構造)
怖い幽霊の誕生(変身する幽霊;怨念表象の系譜;一八世紀における怨念表象の転換)
幽霊が語る近世都市社会(庶民による抵抗―武士の世界と幽霊;貨幣が紡ぎ出す恨み―商人の世界と幽霊;女たちの復讐―「妬婦譚」再考)
幽霊に託した現代日本人の「思い」―エピローグ

著者等紹介

高岡弘幸[タカオカヒロユキ]
1960年、大阪府に生まれる。1985年、立命館大学産業社会学部卒業。1990年、大阪大学大学院文学研究科日本学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、福岡大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

55
幽霊が都市部に現れるという現象を、江戸時代の文献をもとに論じた一冊。前半部は妖怪と幽霊の関係という柳田以来の問題の蒸し返しで、面白くはあったのだが何度も論じられている故見慣れた感もしている。続く幽霊の変遷も先行研究を踏まえているらしく、どこかで読んだ事があるし。鬼への変化とか、逆立ち幽霊とか。ただ後半の出現状況の分類部分になると途端に面白くなる。金銭と幽霊の関連とか、うわなり打ちのパターンの分類とか。あと実地に即した研究、高知の怪異マップとかは非常に興味深かったのでこれを中心としたものも読んでみたいなあ。2016/10/28

Moeko Matsuda

9
本書に書かれている意見や結論が、研究結果としてどう評価されるのかは分からないが、なかなか興味深い内容だった。生活形態や社会情勢あるいは女性の立場の変化と怪綺談の変化を結びつけて考えると、今まで見えなかったことが見えてくる。やや強引な推測に思える部分もあったが、ふーむなるほどと唸るところがたくさん。神出鬼没なはずの幽霊が、なぜ人に運んでもらったりタクシーに乗ったりするのか、なんて、よく考えたら確かにすごく変だよね…。現代の日本人は一体何に怯えているのだろう、というあとがきの何気ない問いかけが妙に心に残った。2016/09/30

maqiso

2
商工業の中心地では、合理的精神・経済活動・複雑な人間関係などが発達したため、怪異の説明には妖怪よりも幽霊が好まれた。妖怪とあまり変わらなかった霊が、妖怪の凋落に従って、だれにでも見える死者の霊と変わっていった。マチとムラとで幽霊と妖怪とが棲み分けているのが面白い。とりとめはないが、色々な視点の説明があって良い。2019/11/22

rbyawa

2
g099、そもそも幽霊というものは柳田國男の興味を引かなかったために民俗学から徹底的に排除されて、という部分を読んだ時点では批判かな、と思わないでもなかったものの、その後の展開を聞いていると要するにこの人は妖怪を愛し、幽霊を排除しようとした柳田氏の気持ちもある程度わかっているのか、というところでだいぶ好印象w そしてなぜ幽霊は女なのかなぜ後妻を殺すのか、なぜ夫は生き残るのかという分析も、一つの意見としてとても面白い。マチと村という空間があり、そこに幽霊が表れる場合はマチであるという意見は納得。面白かった。2016/10/21

hiro6636

1
逆立ちする幽霊が面白かった。2020/11/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11089705
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品