内容説明
総力戦遂行のため、大量に必要とされた航空機・電波兵器・鉄道などの技術者たち。国内や植民地で彼らは活動するが、敗戦後は民間企業などに転身し高度成長を牽引する。帝国日本の拡大を支えた技術者たちの実態に迫る。
目次
帝国日本を支えた技術者たち―プロローグ(敗戦時、日本人技術者の回想;戦中・戦後の「連続」と「断絶」 ほか)
帝国日本における技術者の配置(技術者の産業部門別分布;高等工業教育機関の整備拡充;技術者のキャリア形成)
帝国日本の鉄道技術者(鉄道省、満鉄、植民地鉄道の技術者;車輌研究会と鉄道車輌技術協議会;華北車輌の経営)
植民地の技術者たち(朝鮮における技術者の配置;植民地朝鮮の技術者教育;植民地民間企業の技術者)
技術者たちの戦後と引き揚げ(技術者たちの軍民転換―概観;会軍技術中佐の転職―小野崎誠の場脚;陸軍技術少佐の転職―黒河力の場合 ほか)
戦後復興から高度成長へ―帝国日本の技術的「遺産」(鉄道技術研究所と新幹線開発;カメラ生産の革新;東南アジア賠償とコンサルティング会社)
総力戦経験の歴史的意義―エピローグ(戦時から戦後へ;生産技術・量産技術の立ち遅れへの反省 ほか)
著者等紹介
沢井実[サワイミノル]
1953年、和歌山県に生まれる。1978年、国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。1983年、東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学。現在、大阪大学大学院経済学研究科教授、博士(経済学、大阪大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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