内容説明
明治政府は、統治を正当化するためにアマテラスを政治シンボルとした。その経緯や後の変貌と暴走、戦後の解体を分析。近代天皇制の政治神話を解明し、現代の「象徴」天皇制を「安全・無害」と考える日本人に警鐘を鳴らす。
目次
天皇制における「シンボル」とは何か?―プロローグ
統治/革命の正当化―政治シンボルのアンビヴァレントな性質(政治シンボルの創出―明治維新とアマテラス;統治の正当化―政治シンボルとしてのアマテラスの創出と展開;革命の正当化―政治シンボルとしてのアマテラスの流用;維新政府による政治シンボルの再編―アマテラスの流用と一元化)
宗教と非宗教の狭間に―政治シンボルの馴致(神道国教化政策の展開―政治シンボルのリスク;アマテラスから神武天皇へ―政治シンボルの世俗化;国教化と世俗化の微妙なバランス―政治シンボルの馴致)
せめぎあう解釈―政治シンボルの暴走へ(帝国憲法体制の亀裂―政治シンボルのリスク、再び;「シズム」の時代のアマテラス―官制国体論と民間国体論の相克;異端と正当の逆転―政治シンボルの暴走へ)
「象徴」天皇制再考―エピローグ
著者等紹介
千葉慶[チバケイ]
1976年、千葉県に生まれる。1998年、千葉大学文学部史学科卒業。2004年、千葉大学大学院博士課程(日本近代美術史)修了。現在、千葉大学・明治大学・和光大学・武蔵野美術大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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