内容説明
坂東八ヵ国と伊豆・甲斐の国々に蟠踞した東国武士団。彼らは、源平争乱後の時代をどのようにして生き抜いていったのか。佐竹・小山・宇都宮・新田・足利・武田・伊東・千葉氏など、室町・戦国期における消長を辿る。
目次
東国武士団と「鎌倉」体制―プロローグ
中世東国の年代記(鎌倉幕府下の武士団;南北朝の動乱と鎌倉府;戦国期の東と西)
東国武士団の消長(常陸国;下野国;上野国;甲斐国;伊豆国;相模国;武蔵国;房総三国)
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年、札幌市に生まれる。1985年、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻後期博士課程修了。現在、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CJ
4
鎌倉時代から戦国時代の直前まで、関東地方の各地に割拠した武士団の興亡を、各地域ごとに概観した一冊。源平合戦、南北朝、戦国時代というそれぞれの時代の合間にパズルがはまって行くのを見ているようでした。足利公方家と関東管領上杉家の対立が室町時代を通じてくすぶり続け、後北条氏の台頭はあったにせよ、なし崩し的に戦国時代に突入したような経緯は興味深かったです。また、著名な一族同士に意外な繋がりがあったり、その地方出身だと思っていた一族が案外新しかったりということも多く、非常に面白い一冊でした。2012/09/14
氷柱
3
674作目。2月18日から。情報の羅列感がすごかったけれど、鎌倉~戦国の知識が頭に入っていれば解像度がぐっと上がりより楽しむことができたのだろう。また、これだけの情報量を良くぞ1冊にまとめたというすごみも感じられる。各地域ごとにピックアップされている点に作者の優しさがにじみ出ていて、また所々に挟まれた挿話からも丁寧せが伝わってきた。一方であとがきにもあったが納期がない中で何とか間に合わせたということからも完成度にこだわる以上に完成させること自体が何よりも大切だったということもよく分かった。2021/02/21
fuchsia
3
大局的な解説はは平安末期以降ですが、後半の各武士団についての詳細解説にはルーツも書いてあります。戦国時代までを網羅しており、読み応えあります。2011/11/13
綱成
2
全体的な構成が読みやすいです。時間軸の当時の背景をベースに解説される部分と各氏族に分かれて解説される部分と構成されています。全体的な背景からより部分的な部分と分割して理解できるのも読みやすいです。2015/04/29
onepei
2
近所の小さな城あとの説明板なんかに出てくるような人々の話。ますます興味がわきました。2011/10/11
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