内容説明
明治新政府は、西欧列国と肩を並べるべく外務省を創設する。不平等条約改正に奔走する鮫島尚信・森有礼ら若き外交官たち。外国賓客を饗応する鹿鳴館を造る井上馨。黎明期の日本外交を切り拓いた人々の奮闘を活写する。
目次
野蛮と文明―プロローグ
外国交際事始め
外交官の誕生
「場」としての外交
動乱の秋、欧化の途
鹿鳴館外交から帝国主義へ
戦争と平和―エピローグ
著者等紹介
犬塚孝明[イヌズカタカアキ]
1944年、神奈川県に生まれる。1968年、学習院大学経済学部卒業。文学博士(法政大学)。現在、鹿児島純心女子大学国際人間学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
1
f039、そもそも明治初期には「外交官」という概念そのものからないんですが、あと治外法権は仕方ない面もあるとは思うけど(やり口が酷いのももちろんある)、関税自主権の撤廃は本当に急務で、それが適わないのは本当に辛かったろうな、という明治末までの時代の外交の本。どうも少し上の年代の人らはその明治末くらいからの外交官の名前を知っているようなんですが、明治初期からの失敗の歴史もやっぱり重要なんだよね。国内の迎賓館も洋服着用もパリを模した街路計画も茶番って言われてるけど、意味はあったと言われていて、そう思いますね。2015/02/23
おかゆ
0
明治外交形成の軌跡。あとがきのとおり、この時代だと陸奥・小村が有名だけど、それとは異なった、寺島・鮫島・井上・森・そして原・幣原とつながっていくラインで見た外交史。これまで読んだことが無い視点だったので非常に興味深かったです。2009/11/01
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