内容説明
鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』は多くの謎に満ちている。いつ誰により、何のために書かれたのか。頼朝挙兵や実朝暗殺の真実、時頼の廻国伝説、源氏に厳しく北条に甘い人物評価など、史書のねらいと見え隠れする嘘を暴く。
目次
『吾妻鏡』の謎
頼朝挙兵
創業者頼朝
鎌倉幕府の草創
実朝暗殺
都市鎌倉と武士
『吾妻鏡』と北条氏
著者等紹介
奥富敬之[オクトミタカユキ]
1936年、東京都に生まれる。1971年、早稲田大学大学院文学研究科史学専攻国史専修博士課程修了。元日本医科大学教授。2008年7月7日没、同日瑞宝章従五位叙勲(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yasu7777
2
★★★☆☆ 稲沢3575-3032022/09/24
めめ
2
わかりやすい切り口で面白く読めた。ただかなり論点を絞っているようで、吾妻鏡全体を俯瞰したかった自分としてはいささか物足りない感。著者は脱稿後に逝去されたとの事。内容的に読みやすいので、著者の更なる見解に触れたかったが…残念。2013/02/01
9rikaz00
2
鎌倉期には若干疎い自分ですが、あまり飛躍的な論理も飛び出ることはなく興味深く読むことができました。でも他書とのすり合わせが必要だと思うので研鑽を積みます2011/07/22
Jirgambi
1
図書館本。吾妻鏡についての手頃な入門編かと思い、この本を借りた。かなり論点を広く絞ってはいるものの内容が短く、なんやこれと内心思いながら読んでみれば、どうやら本書の著者は脱稿後に入院、刊行前に亡くなられたとのことで、恐らく未完成の内容だったのかなと。ブラッシュアップされなかったことが惜しまれる。まあ、ざっと吾妻鏡の遺漏、北条氏を評価する理由、鎌倉時代の社会文化から、時頼の廻国伝説に至るまで要点を掬うことができたかなと。今月、同シリーズから刊行予定の頼家本が楽しみだ。2023/05/06
宣和堂
1
謎本のような題名なのに、あんまり吾妻鏡の成立自体には触れていない。2011/08/10




