内容説明
近代日本は、「国民」の形成に伴い、対極に「非国民」を作りだし、排外的な差別を行なった。賎民的芸能者の姿や「伝統文化」「国技」とされる歌舞伎・相撲の歴史、断髪令施行などから、国民国家の排他性の原因を暴く。
目次
江戸時代の差別と芸能民(「解放令」の社会史;賎民的芸能者たち;見世物と大道芸)
芝居と相撲(役者たち;相撲の世界)
文明化・帝国化のなかで(開化と差別;アジアのなかの「断髪」令)
著者等紹介
今西一[イマニシハジメ]
1948年京都市に生まれる。1979年立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、小樽商科大学教授、忠南大学校客員教授、農学博士
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