内容説明
「神風」伝説はどのように生まれ、神国思想は後世の歴史意識にどんな影響を与えたのか。『蒙古襲来絵詞』などから「神国」の履歴をたどり、武士を誕生させた中世を捉え直す。議論の続く神国観念の問題に一石を投じる。
目次
「百合若大臣」の世界―説話を読み解く
「神国」の履歴―国定教科書をさぐる
異国合戦の来歴―いくさを考える
「神風」の武士像―『蒙古襲来絵詞』をひもとく
邂逅する中世―再生する歴史と封印される歴史
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年、札幌に生まれる。1985年、学習院大学人文科学研究科史学専攻後期博士課程修了。現在、鶴見大学文学部教授
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