歴史文化ライブラリー<br> 北条政子―尼将軍の時代

歴史文化ライブラリー
北条政子―尼将軍の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642054997
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0320

出版社内容情報

日本史上でもたぐい稀な個性を放つ女性、北条政子。伊豆の豪族の娘に生まれ、源頼朝と結婚、夫の死後は尼将軍として鎌倉幕府を率い、その礎を築いた。変革期を生きた政治家としての手腕はもちろん、行動や心性、ライフサイクルにも光をあてて、新しい政子像を描き出す。同時に、彼女と共に躍動する中世女性たちをも照射する社会史としての人物伝。,

内容説明

草創期の鎌倉幕府を率い激動の時代を生きた尼将軍・北条政子。その政治手腕はもちろん、心性やライフサイクルも追い、新しい政子像を描く。同時に、彼女と共に躍動する中世女性たちをも照射する社会史としての人物伝。

目次

社会史としての人物伝―プロローグ
激しい愛の諸相
政治と人生
尼将軍の時代
仏道に寄せる思い
歴史の中の北条政子
身体とライフサイクル―エピローグ

著者等紹介

野村育世[ノムライクヨ]
1960年、東京都に生まれる。1992年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、女子美術大学付属高等学校・中学校教諭
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

11
卑弥呼や神功皇后の実在性は?だが、それまでにも飯豊青皇女・推古天皇といった女性の最高権力者がいたという記録はある。しかし記紀に描かれる彼女らは基本的に次の男王へのつなぎでしかない。自らの直系の子供をふたり失った後に、権力を継承した政子は質的に異なるようにみえる。政子は事実上の4代目「鎌倉殿」であったわけだが、それを可能にした東国の社会システムはどのようのものだったのか。それは朝廷をトップとする西国のシステムとどう違っていて、それが承久の乱によってどう再統一されるのか。大河ドラマの今後が楽しみだ。2022/04/16

moonanddai

7
法然や栄西を読んでいると、北条政子の名前がよく出てきます。法然とは「文通」したり、自分が建てたお寺の住職に栄西を呼んだりと、結構つながりがあったように思っています。目次には「仏道に寄せる思い」という項があったのでその辺を期待したのですが、残念ながらほとんど触れられていませんでした…。出家したり仏神事に度々参加したりして、信心深くはあったのでしょう。ただ(政子の信心を云々するという意味では全くなく)一般論ですが、出家もこの時代の女性のライフサイクルになってきたとのことです。女性の目から見た政子論でした。2022/06/03

氷柱

6
898作目。10月12日から。ジェンダー色強めの作品。それはそれとして、放送中の大河ドラマの内容が手に取るように描かれている。史実に基づかれているものでそうなるのは当然だとしても、この作者がアドバイスをしているのではないかと疑ってしまう程に則りすぎている。これが事実なのか、それともこの業界での通説を三谷監督が上手くドラマに反映させているのか。前者だと少し夢がある。2022/10/14

いのふみ

4
政子の生涯を辿ることによって、中世の社会形態を探る試み。政子は当時においても相当に責任感と意思の強い女だったのだろう。その途轍もない「本気度」が後の悪女伝説へつながったのだろうか。なんなら悪女伝説でもいい、もっと政子の内面に肉薄したものが読みたくなった。2014/11/13

うしうし

3
県図書本で、20年以上前の出版。所々にジェンダーを意識した表現が気になるが、平易で読みやすかったので1日程度で読了。文章に深みは感じられなかったが、政子の人生や歴史的な評価、また中世に生きる女性のライフサイクルに関する記述は興味深かった。政子の人生を4段階に分類。①伊豆で地方豪族の嫡女としての少女時代、②頼朝妻の時代、③頼朝後家で、2・3代将軍の母である時代、④尼将軍として幕府の先頭に立った時代。2022/05/05

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