内容説明
自己の思想信条には雄弁だった親鸞。だが、彼ほど私生活を語らなかった人もいない。曽孫覚如の「親鸞伝絵」を検証し、法然との出会い、越後流罪・関東教化の足跡と入滅にいたる苦悩の生涯を通して、素顔の親鸞に迫る。
目次
素顔の親鸞を求めて
出家と比叡山
六角堂夢想と法然との出会い
法然門下の時代
越後から関東へ越えて二十年
帰洛の理由と京の生活
苦悩の晩年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまだてつひと
2
親鸞の生涯にフォーカスを当てた本。 親鸞の教えや浄土真宗の教えという話にはあまり触れられていないように感じた。序盤の親鸞聖人を「セックスの奴隷にしたいのか」とブチギレてる浄土真宗の上層部の姿は少し笑えた。神聖な教えをそのような低俗なくくりに入れられたらそりゃ怒るよなとは思ったが、そんな緩い縛りだからこそ、今でも生き残っているとは感じる2024/06/12
