出版社内容情報
江戸後期の蘭学者。長崎の商家に生まれ、阿蘭陀通詞志筑家の養子となり稽古通詞を務めるも辞任。その後は並外れたオランダ語力と数学的思考力で天文学書の和訳に専念する。『暦象新書』を著して万有引力説や地動説を紹介。ケンペル『日本誌』の抄訳『鎖国論』など国際情勢の訳出に尽力する半面、革命的な蘭語学も創出した、謎と魅力に満ちた生涯。
内容説明
志筑忠雄。江戸後期の蘭学者。長崎の商家に生まれ、阿蘭陀通詞志筑家の養子となり稽古通詞を務めるも辞任。その後は並外れたオランダ語力と数学的思考力で天文学書の和訳に専念する。『暦象新書』を著して万有引力説や地動説を紹介。ケンペル『日本誌』の抄訳『鎖国論』など国際情勢の訳出に尽力する半面、革命的な蘭語学も創出した、謎と魅力に満ちた生涯。
目次
第一 生い立ちと通詞の辞職
第二 学問への熱情と献身
第三 学問の変容と再仕官の夢
第四 『暦象新書』の完成とその後
第五 オランダ語読解の革命
第六 晩年と没後の影響
著者等紹介
大島明秀[オオシマアキヒデ]
1975年大阪府に生まれる。現在、熊本県立大学文学部教授、博士(比較社会文化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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