出版社内容情報
奈良時代前期の南都学問僧。入唐して玄奘仏教や密教、国家仏教制度など、多様な新仏教をもたらす。長屋王との軋轢を経て僧綱となり、大安寺を拠点に、制度・技術・文化・思想の諸方面で日本仏教構築を主導。一方で晩年は半隠棲の修行生活を送り、日本仏教批判も行った。事蹟のみならず底流の信仰にも光を当て、アジア仏教史上の位置付けを試みる。
内容説明
奈良時代前期の南都学問僧、道慈。入唐して玄奘仏教や密教、国家仏教制度など、多様な新仏教をもたらす。長屋王との軋轢を経て僧綱となり、大安寺を拠点に、制度・技術・文化・思想の諸方面で日本仏教構築を主導。一方で晩年は半隠棲の修行生活を送り、日本仏教批判も行った。事蹟のみならず底流の信仰にも光を当て、アジア仏教史上に位置付けを試みる。
目次
第1 日本仏教の黎明
第2 入唐留学の幕開け
第3 道慈の先達
第4 若き日の道慈と日本仏教
第5 入唐
第6 帰朝
第7 国家仏教の形成と道慈
第8 道慈と密教
第9 道慈の「聖教の法則」
第10 アジア仏教の「聖教の法則」
第11 時代区分を超えて
著者等紹介
曾根正人[ソネマサト]
1955年埼玉県生まれ。1985年東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程単位取得退学。就実大学教授を経て、就実大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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