出版社内容情報
持統朝の歌人。和歌の独自の表現を創造し、後世「歌聖」として神格化。『万葉集』を唯一の手がかりに、謎に包まれた生涯に迫る。持統朝に活躍した歌人。下級官人として朝廷に出仕し、草壁(くさかべ)・高市(たけち)皇子らへの挽歌、吉野行幸の際の宮廷讃歌など、多くの儀礼歌を作ったほか、物語性の強い創作歌や瀬戸内海などへの旅の歌も残した。和歌の独自の表現を創造し、その人間像は後世に悲劇性を帯びて神格化。『万葉集』を唯一の手がかりにしながら、謎に包まれた「歌聖」の生涯に迫る。
はしがき/誕生と出仕(誕生/出仕/宮廷歌人)/草壁皇子の死と人麻呂の近江行(日並(草壁)皇子挽歌/人麻呂と近江―近江荒都歌)/持統朝の吉野・伊勢行幸(吉野讃歌/持統天皇の伊勢行幸と人麻呂の留京三首/安騎野遊猟歌)/高市皇子の死と人麻呂(高市皇子挽歌/明日香皇女挽歌/長皇子への献歌)/創作歌としての相聞歌・挽歌(石見相聞歌/泣血哀慟歌/恋の歌)/旅する人麻呂(羈旅歌八首/石中死人歌―行路死人歌/異常死の歌―吉備津采女挽歌・出雲娘子挽歌)/「人麻呂歌集」(「人麻呂歌集」の文字表記/非略体歌の世界/略体歌の世界/「人麻呂歌集」の成立時期)/人麻呂の死と人麻呂伝説(人麻呂の死の伝説化―鴨山五首/人麻呂伝説・その後)/飛鳥・藤原地域の地図/略年譜
多田 一臣[タダ カズオミ]
内容説明
持統朝に活躍した歌人。下級官人として朝廷に出仕し、草壁・高市皇子らへの挽歌、吉野行幸の際の宮廷讃歌など、多くの儀礼歌を作ったほか、物語性の強い創作歌や瀬戸内海などへの旅の歌も残した。和歌の独自の表現を創造し、その人間像は後世に悲劇性を帯びて神格化。『万葉集』を唯一の手がかりにしながら、謎に包まれた「歌聖」の生涯に迫る。
目次
第1 誕生と出仕
第2 草壁皇子の死と人麻呂の近江行
第3 持統朝の吉野・伊勢行幸
第4 高市皇子の死と人麻呂
第5 創作歌としての相聞歌・挽歌
第6 旅する人麻呂
第7 「人麻呂歌集」
第8 人麻呂の死と人麻呂伝説
著者等紹介
多田一臣[タダカズオミ]
1949年北海道に生まれる。1975年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程修士課程修了。現在、二松學舎大学特別招聘教授、東京大学名誉教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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