内容説明
室町中期の禅僧。応仁の乱後、将軍と鹿苑僧録両者の連絡にあたる相国寺蔭凉軒主に就任。師季瓊真蕊の後を継ぎ執筆した公務日記『蔭凉軒日録』は、将軍の動静や外交関係、禅宗官寺の人事・仏事など、禅林と世俗の実態をつぶさに語った希有な史料である。足利義政の信任篤く、死の直前まで辞任を許されなかった、室町禅林のキーパースンの生涯。
目次
幼少時代
青年期の亀泉
一山派の人々
蔭凉職について
蔭凉職の任務
『蔭凉軒日録』について
『諸賢雑文』について
亀泉の交友
亀泉の門人たち
東班僧について
景除の慈照院
松泉軒再建と亀泉の辞職
亀泉の眼
亀泉の能筆
亀泉の人物評価
終焉
著者等紹介
今泉淑夫[イマイズミヨシオ]
1939年、北海道に生まれる。1968年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。元東京大学史料編纂所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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