内容説明
江戸前期の老中。将軍家光に仕え、知才溢れる忠勤により小姓から老中に出世する。島原の乱を鎮圧し、家光の死や由比正雪の乱・明暦の大火などの危機を乗り切り、幼君家綱を助けて幕府の確立に尽力した。川越藩主としても城下町を復興、農政にも意を用い、「小江戸」川越の基盤を築いた。その才知から多くの逸話が残る「知恵伊豆」の実像に迫る。
目次
第1 出生そして正綱の養子
第2 家光小姓から大名へ
第3 武蔵忍藩主
第4 島原の乱と「鎖国」
第5 川越へ加増転封
第6 川越藩政
第7 老中として
第8 家綱を補佐
第9 信綱の死と余慶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こ86
1
この本を読んで、松平信綱が時代劇などの物語の主役になりにくいのがよくわかりした。やることなすこと完璧すぎて現実以上の活躍を描くことが難しい。それぐらい優秀な人。官僚型の天才かもしれない。2017/12/17
あまたあるほし
0
知恵伊豆の歴史的意義がわかる。蛇足の大河内松平の話を含めて、よい本。2010/10/02
Ryuji Saito
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2024年53冊目。2024/09/17
wuhujiang
0
知恵伊豆と後世に伝わる松平信綱だが、恥ずかしながら信綱の事績というと家光の側近であることと島原の乱くらいしか知らなかったので購入 読んだ感想としては、記載された逸話からは優秀なことはもちろん、様々なことにうるさく口をはさむ世話焼きな一面を感じ、人間松平信綱とはこんな人物であった、というのが想像できた2020/01/01