内容説明
応仁の乱の西軍大将。嘉吉の乱で赤松氏を討ち、幕府重鎮となる一方、荘園押領などの破壊行為を繰り返し、いったんは京から追放される。幕府―守護体制の変質する中、諸国大名と提携を強めて権力を拡大し、やがて応仁の乱では細川勝元と国を二分して対決する。大乱の本質を明らかにするとともに巧みな分国経営にも光をあて、その豪毅な生涯に迫る。
目次
第1 山名一族の系譜
第2 山名持豊の登場
第3 室町幕府―守護体制と山名持豊
第4 室町幕府―守護体制の変質と山名宗全
第5 山名氏の分国支配と権力基盤
第6 応仁の乱と山名宗全
第7 戦乱の全国化と宗全の死
第8 宗全死後の山名氏と戦国期社会
第9 山名宗全の一生と歴史的役割
著者等紹介
川岡勉[カワオカツトム]
1956年生まれ。1986年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、愛媛大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Porco
19
宗全はずいぶんな野心家で、実力もあったのですね。山名氏についてはほとんど知らなかったし、山陰の歴史についても知りませんでしたが、少し理解できました。2017/06/26
おらひらお
2
2009年初版。応仁の乱の当事者だけど、名前だけしか知らなかったので、興味深く読む。宗全以後は家運が下がり、なんとか戦国時代を乗り切り、江戸時代は6700石の大名格、明治に入ると華族になりました。最も衰退していたのが、信長の頃。某ゲームでは速攻滅ぼされてしまうのですが、意外と粘り強かったみたいです。2011/06/28
そーだ
0
借り物。2010/04/28