内容説明
平安中期、摂関政治の全盛を築いた公卿。藤原氏内部の熾烈な争いの後、執政者となる。外戚の地位を確固とし、穏やかな政治手法は華やかな宮廷文化を育み、また幸運な環境にも恵まれ、人と争うことなく順調な生涯を送った。『御堂関白記』をはじめとする日記や『栄花物語』『大鏡』を比較し、道長ら公卿たちの内面に迫りながら、その傑出した実像を描く。
目次
第1 九条家の流れ
第2 彰子の入内・立后
第3 末娘嬉子の誕生
第4 敦成・敦良親王の誕生
第5 三条天皇の即位
第6 後一条天皇の即位
第7 道長の最期
終章 道長の遺産―摂関政治の評価
著者等紹介
山中裕[ヤマナカユタカ]
1921年生まれ。1943年東京大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所教授、関東学院大学教授、調布学園大学教授を歴任。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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