内容説明
国の将来をになう政治家となるため、父鎌足によって幼少のころより英才教育を受けた稀代の大政治家。大宝・養老律令の編纂をはじめ、銭貨の鋳造、年号の使用、文字・学問の普及など、その高邁な識見と卓越した指導力によって律令政治の実施に尽力する。また皇室との姻戚関係を深め、藤原氏繁栄の礎を築く。不比等の政治と生涯を描く本格的伝記。
目次
第1 藤原不比等の家系
第2 不比等の誕生と乳幼児期
第3 不比等の少年時代
第4 青年時代より成年時代へ
第5 持統朝の藤原不比等
第6 文武朝初頭の政治と不比等
第7 文武朝中・後期の不比等
第8 元明朝の不比等
第9 元正朝の不比等
第10 不比等の終焉