内容説明
日本資本主義の父といわれる渋沢栄一は、富農の子として生れ、徳川慶喜に仕え幕臣となり、フランス留学で自由民権思想にめざめ、維新後大蔵大丞となったが官尊民卑の風潮に反発して官を辞し、第一銀行はじめ五百余の民間企業を育て、また六百余の社会事業に献身した。高邁な精神と人間味に富んだその生街を生き生きと描く。
目次
第1 幼・少・青年時代の渋沢栄一(幼・少年時代;江戸遊学と京都放浪;一橋家出仕;幕臣への道;フランス行きと幕府の倒壊)
第2 実業界の指導者(大蔵省仕官と実業界への志望;実業界への第一歩;不況時代;企業勃興時代;日清戦後時代;日露戦争・戦後時代;実業界からの引退)
第3 社会・公共事業活動
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
1
不本意ながらもご縁のあった所で精いっぱい几帳面な仕事をし、それが認められてまた不本意ながらのご縁へと結果ステップアップしていく。「理財実務に熟しない、原理も解しない」大久保利通が決定打となってついに念願の実業の道へ。そこからは道理にあったことを丁寧に実行して目覚ましく活躍していく。「物質的発展には一応満足したが、精神的道義的未発達あるいは頽廃には(中略)不満や杞憂の念を持ち続けた」今もって成長するどころか平成で劣化したなんて、渋沢はどう思うだろう。この本は警世の言葉や社会貢献については詳しくない。2019/05/08
多読多量連投が日課だった
1
明治の大実業家だが習った覚えない。2017/06/05
りんふぁ
1
ざっと生い立ちから晩年まで。あまり社会福祉事業に関しての記述がないのが残念。2013/11/12
-
- 和書
- 五代友厚伝記資料 第1巻