内容説明
祖国衰亡の悲哀を体験した明僧隠元は、招きに応じて齢六十三にして東渡し、忽ち朝野の尊崇を受けてはからずも日本に永住し、禅宗黄檗派の開祖となった。彼に対する毀誉褒貶はさまざまであるが、果してその真骨頂は如何。本書は隠元の生涯・人物を丹念に描き、さらにその法系に及ぶ、公正な立場から叙述されたはじめての隠元伝。
目次
第1 出家と嗣法
第2 古黄檗在住
第3 東渡と長崎在住
第4 普門寺在住
第5 新黄檗在住
第6 僧俗接化
第7 終焉
第8 毀誉褒貶
第9 法系
黄檗山歴代略系譜
略年譜