人物叢書(新装版)<br> 賀茂真淵

人物叢書(新装版)
賀茂真淵

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  • サイズ B6判/ページ数 323p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784642050869
  • NDC分類 121.52
  • Cコード C1323

内容説明

契沖以来の国学の大成をめざし、『万葉集』の研究に心血をそそいだ賀茂真淵は、世に“国学四大人”の1人にかぞえられる。真淵は国学に指導的役割を果し、古典研究の立場と方法を発見して、古道と詠歌とを緊密に結びつけた功績は大きい。とかく無味乾燥になり易い国学者の伝記を、本書は真に血の通った人間として再現した。

目次

第1 岡部三四の出生と家系(岡部政信とその家庭;岡部家の家系について;賀茂神社のなりたち)
第2 浜松における賀茂真淵(岡部家と杉浦家;荷田春満との出会;岡部政長の女との結婚;梅谷市左衛門のこと)
第3 賀茂真淵の志学について(杉浦国頭と渡辺蒙庵;荷田春満と国学の成立;賀茂真淵の左京生活)
第4 田安宗武と賀茂真淵(徳川吉宗と田安宗武;『国歌八論』とその論争)
第5 県居の大人、賀茂真淵(賀茂真淵の『万葉集』研究;『五意』の発想と国学)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

20
荷田春満「床」で、「はらへども 思のちりは しきたへの 床の山風 吹くかひぞなき」。書斎で読書に疲れて書院窓を開けると、突然風が入って傍の床を吹きはらったようなことがあったということから(161頁)。真淵は和歌の場合は理にたいして情を、物語では実にたいして虚を説くことによって、独自性を強調(179頁)。この頃の自由とは、武士支配からの自由ではなく、中世的な因襲や迷信からの解放の自由に近いとのこと(219頁)。2021/03/24

Ohe Hiroyuki

1
万葉集の研究で著名な賀茂真淵の一生について論じた一冊。▼万葉集は当時からしても1000年近く前である。その歌集を研究し続ける姿に、賀茂真淵の凄さを感じざるを得ない。▼田安宗武(徳川吉宗の子)のお抱えとなって、彼の研究は熟したところがあるように叙述されており、人の人生たるやを考える機会にもなった。▼国家八論をめぐる論争や五意考といった内容については、都度原典にあたるしかないが、本書を通読しても雰囲気を感じることはできる。2022/03/28

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