人物叢書(新装版)<br> 前田正名

人物叢書(新装版)
前田正名

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642050746
  • NDC分類 289
  • Cコード C1323

内容説明

明治政府の殖産興業政策の推進者として知られる前田正名は、官を辞してからも「布衣の宰相」と称され、全国を隈なく行脚遊説し、輸出産業を主とする地方在来産業の育成・振興にその生涯を捧げ、近代日本経済史上に特異の光彩を放っている。本書は厖大な資料を駆使してその生涯と事蹟を克明に描いた力篇である。

目次

第1 出生と生いたち(出生;八木称平に師事)
第2 長崎遊学と維新変革への参加(何礼之の「語学塾」に入門;洋行のため英和辞書を編纂)
第3 フランスと前田正名(フランス留学時代の7年間;三田育種場の開設;パル万国博参加への貢献)
第4 殖産興業政策への参画
第5 『興業意見』の編纂と政策構想の挫折
第6 官界復帰と農工商調査の実施
第7 地方産業振興運動の展開
第8 町村是運動と開田事業
第9 地方産業振興運動の再開

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
『興業意見』の編者として有名な前田正名の生涯を描く。初版は1973年で、関係者から直接教示や資料を受けることも多いから前田の人柄や思想を忠実に描いたように思った。前田に関してはパリ博の事務官としての活躍が一番親しいから、在野の地方産業振興活動に見せた顔は興味深い。ただ、フランスに長年滞在した青年像とはどうもやや断絶感がした。明治30年代以降の活動からは、敵の福沢による評価なんか的中かもしれないと思ったが、明治20年代において「実業第一」を掲げて政府と民党のほかもう一つの勢力としたことが興味深かった。2024/10/06

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